新しい暮らしのカタチ！古民家リノベーションのメリットについて解説！

マイホームを購入しようと思ったら、まずは新築をと考え、予算や条件によっては中古物件をと検討される方も多いのではないでしょうか。実は、第三の選択肢として「古民家をリノベーションする」ことが、近年注目されています。新しい家をどんどん建てるのではなく、今あるものを大切にしながら暮らすことが、古民家リノベーションで叶えられるからです。

しかし、わざわざ古い家を購入するなど、どのようなメリットがあるのか疑問に思われるでしょう。そこで今回の記事では、サステナブルな暮らしを実現できる古民家リノベーションのメリットを紹介します。

古民家リノベーションのメリット

SDGsの普及もあり近年では、古民家をリノベーションして再び利用するケースも増えて注目を集めています。ここでは、古民家をリノベーションするとどのようなメリットがあるのか、魅力を交えながら紹介します。

趣のあるレトロの雰囲気を演出できる

新築では整形された角材などが用いられますが、古民家をリノベーションする際には、あえて古い部分を残し再利用します。梁や柱などはたとえ古くても強度の高い木材が使われているため、素材感をいかせるのです。長い月日を経て漂う風情は、趣のあるレトロな雰囲気を演出してくれます。

新築ならではの良さもありますが、古民家は歴史のある味わい深い部材などに触れられるため、建物に付加価値を感じるかもしれません。すべてが真新しいのではなく、古さとの調和によるデザインは、古民家をリノベーションする上での面白みとも言えるでしょう。

使い勝手の良い快適な住み心地を得られる

古民家リノベーションは、築年数が多い建物でも現代風の快適な使い勝手に加えて、新築にはない趣を残しながら住めます。「何だか落ち着く…」という住み心地の良さを引き出せるのも、古民家ならではの魅力でもあります。風情を残しながらも、キッチンや水まわりを最新設備にする、開放的なリビングダイニングにするなども可能です。古民家でも現代の便利な設備を取り入れたリノベーションと、ライフスタイルに合わせた間取り変更をすることにより、機能性をアップした快適な住まいにできます。

固定資産税などのランニングコストを抑えられる

持ち家の場合は、毎年「固定資産税」というランニングコストを負担しなければなりません。住宅ローンなどの支払いの他にも、必ず支払い続けなればならないため、新築の場合は大きな負担にも感じるでしょう。固定資産税の税額は、土地と建物の評価額によって決まります。

古民家の場合は築年数を重ねていることから建物評価額が低いため、同じような大きさの新築よりも税負担が軽くなります。そのため、年間支払わなければならないランニングコストを抑えられ、その浮いた分を住宅ローン返済にあてることもできるでしょう。また、耐震リフォームなどを行う場合は、補助金制度が活用できる可能性もあるため、さらにコストを抑えられるかもしれません。

大きな買い物とも言えるマイホーム購入だからこそ、古民家リノベーションによってお得に少しでもランニングコストを抑えることが、経済的負担を軽減することにつなげられるのです。

日本の良さを残しながらサステナブルな暮らしを実現できる

古民家は「日本の宝」と言われるほど、日本が誇る職人の技をはじめ、その地域に根差した歴史などが詰まっています。しかし、現代では上手く活用されることなく解体され、古き良き時代を感じさせる建物が失われつつあるのです。さらに日本では少子高齢化が進み、空き家問題が多くなる中、これらの課題をクリアできる古民家リノベーションにスポットがあてられています。

「まるでおばあちゃんの家に来たような…」「優しさに包み込まれているような…」そんな不思議な気持ちにさせてくれるのが古民家の魅力でもあります。だからこそ、リノベーションによって新しい風を取り入れながらも、落ち着きを放つ懐かしさを感じさせる古民家をいかすことが、新しい住まいのカタチかもしれません。サステナブルな暮らしが注目される中、自然を大切にしながらの暮らしを古民家リノベーションは実現できるのです。

まとめ