省エネ改修（省エネリフォーム）とは？種類やメリット・デメリットを解説！

現在の住宅の不都合・不便な個所を工事によって快適なものにするのがリフォームです。トイレやお風呂、キッチンなどの水回りを新しいものにしたり、床や壁を張り替えたり、間取りを変更したり、外構や外壁を工事したり…リフォームにはさまざまなものがありますが、今熱い注目を集めているのが「省エネ改修」です。

「省エネリフォーム」「エコリフォーム」とも呼ばれるリフォームなのですが、どのようなものなのかを解説していきます。

省エネ改修とは？

省エネ改修とは、「省エネリフォーム」「エコリフォーム」とも呼ばれるものです。住宅における消費エネルギーを少なくして、「省エネ」を実現させるためのリフォームを行うことを指します。

省エネ改修の種類とは？

消費エネルギーが少ない「省エネ」の住宅を実現させるためのリフォームが、「省エネ改修」です。それでは、具体的には、省エネ改修にはどのような種類があるのでしょうか。省エネ改修は、次の2つに大別できます。

「エネルギー消費を抑える」省エネ改修

住宅でエネルギーを多く消費するものといえば、給湯器や冷暖房です。これらの機器のエネルギー消費を抑えるリフォームを行うことで、省エネを実現させるものです。たとえば、給湯器や冷暖房を最新のものに入れ替えるリフォームが考えられます。最新のものほど高性能で、省エネ機能も高いので、機器を入れ替えるだけで、消費エネルギーを減らす効果があるのです。

また、建物自体を冷暖房の効きやすいものにするリフォームもあります。気密性が低く隙間の多い住宅は、冷暖房をフル稼働してもなかなか快適な室温にはならないものです。そこで冬は暖かく夏は涼しい建物にするリフォームを行えば、冷暖房をフルに稼働する必要がなくなります。どのようなリフォームをすればいいかというと、断熱性能を高める「断熱リフォーム」や、窓からの日射熱の室内侵入を防ぐ「日射遮へいリフォーム」があります。断熱材を高性能のものにしたり、窓を日射遮へい性の高いものにしたりするリフォーム工事を行いましょう。

その他にも、トイレを節水のものに変更する、従来のタイル張りの浴槽をユニットバスに変更するなどのリフォームも含まれます。

「エネルギーを創出する」省エネ改修

消費するエネルギーを抑えるリフォームだけでなく、積極的に自分でエネルギーを創出する省エネ改修も注目されています。太陽光発電がその代表です。自宅で創出したエネルギーで使用エネルギーを100％賄う住宅を「ZEH（ゼロエネルギーハウス）」と言います。このZEH住宅の実現は、国も積極的に支援しています。

省エネ改修のメリットとは？

省エネ改修をすることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。次の3点が考えられます。

毎月の光熱費・水道代が節約できる

省エネリフォームを行うことで、光熱費や水道代といった消費エネルギーを減らし、使用料を抑えられます。省エネリフォームには費用も掛かりますが、長い目で見ると出費が抑えられることが期待できるのです。

室内の快適性がアップする

断熱性や遮熱性を高めることで、室内は外気温の影響を受けにくく快適な状態が保てるようになります。部屋ごとの温暖差が大きいことで起こる可能性が高まる健康被害「ヒートショック」も、住宅内の室温が一定に保てることで防げます。また、これらの省エネ改修を行うことで、防音性がアップすることも嬉しいメリットでしょう。

環境に優しい

エネルギーを創出する際に生じる二酸化炭素は、地球温暖化を進めてしまうガスです。多くの住宅がエネルギー消費を抑えることで、二酸化炭素の発生も抑えていくことが可能になります。

省エネ改修のデメリットとは？

メリットの多い省エネ改修ですが、デメリットもあります。それは導入するために多額の費用が掛かることです。長い目で見れば出費が抑えられることはわかっていますが、初期費用が一度に掛かるのはデメリットだと感じる人も多いはずです。そんな人のために国や市町村では、省エネ改修を推進するために補助金制度や優遇制度を設けています。期間や対象などはそれぞれ異なりますが、一度調べてみるがおすすめです。

まとめ